「三徳山投入堂(みとくさんなげいれどう)」は、高濃度のラドンを含む世界屈指のラジウム温泉で有名な三朝温泉を持つ、鳥取県三朝町の「三徳山(みとくさん)」にあります。
三徳山は、標高899.9mで山全体が国の史跡や名勝に指定されており、「三佛寺」の境内にもなっている。
「投入堂(なげいれどう)」は、三佛寺の奥の院であり国宝の指定を受けている日本の代表的な建築で、2014年には、300haの区域が大山隠岐国立公園に編入されました。
「日本三大投入堂」の一つでもあります。
長い年月の間、そのままの姿で聖地を守り、引力を越えた天地逆転の衝撃を味わえるパワースポット「三徳山投入堂」への参拝・登山方法をご紹介します!
三徳山投入堂の由来
全面は断崖絶壁で、標高470mの洞窟の中に建てられている「投入堂(なげいれどう)」、平安時代の懸造り木製堂で年代の古さや作られた場所から、京都の清水寺と並ぶ懸造り建築で評価は高い。
飛鳥時代に、役(うえ)の小角(行者)がふもとでこの建築物を仕上げ、法の願力を使って洞窟に投げ入れたと伝えられていることから「投入堂」の名がついています。
実際には、こんな場所になぜ、なんのため、どのようにして作られたのかは謎で、それだけに見るものを圧倒し感動がこみ上げてきます。
鳥取県には、三徳山投入堂以外に「日本三大投入堂」のもう一つが八頭郡若桜町にあります。
三徳山参道入り口から投入堂へ登山
三朝温泉街から車で、県道21号線を10~15分程走ると三徳山入り口の鳥居が見えてきます。
寺院に鳥居があり、神仏習合が残る珍しい例です。
歴史を感じさせるこの鳥居は、修験道の聖地とされる三徳山に、これから登る人の心を揺さぶる。
【三徳山全体マップ】
参道入口の石段を上り三仏寺にて道中の無事を祈る!
登山される方は、三徳山・三徳山参道入り口から石段を上がると、右手に「階成院」があり、続いて左手に「正善院」、そして右手に「輪光院」とお寺が見えてきます。
石段をそのまま上っていくと「三佛寺」に到着しますので、本堂で道中の無事をお祈りしましょう。
本堂までの参詣の入園料は、「大人 400円」「 小・中学生 200円」(午前8時~午後5時)がかかります。
最初に辿り着く「階成院」は、宿坊があり宿泊料金(7,500~9,000円/一泊二食)で、豊かな自然と精進料理が堪能できす。
いよいよ投入堂へと続く険しい道を登って行きます!
さて、ここから投入堂へ登っていきますが、、本堂裏の入峰修行受付所(参拝登山事務所)で手続きが必要です。
志納金:「大人 200円」「 小・中学生 100円」を収めることと服装チェックです。
往復所要時間は、約2時間です。(参拝登山受付:午前8時~午後3時)
10年間に3人が滑落事故で亡くなったと聞いていますので、服装チェックはしっかり行われ特に、靴の滑りが事故を招くので登山靴(金の付いた物はNG)などが良いです。ヒールや革靴は当然NGですので、わらじを有料(700円)で借り、輪袈裟(わげさ)を付けて登ることになります。
朱色の門をくぐり宿入橋より登山が始まる!
本堂裏手から、投入堂山路が開始されます。「宿入橋」を渡り岩の道を登っていくと「野際稲荷」見えてきますが、目の前は険しい「カズラ坂」なので思わずため息をもらす人もいます。
ここを越えると文殊堂で、ひとまず休憩です。
文殊堂から見る絶景な風景を堪能!
ここからは視界が開け、「文殊堂」から眺める絶景の日本海や風景がひと時の癒しを与えてくれます。
文殊堂から約15分歩けば「投入堂」が現れる!
難所をどんどん進んでいくと、いよいよ「投入堂」が現れます。
この「投入堂」を拝めば、道中の苦しさがいっぺんに消え、逆に心があらわれ清々しささえ感じます。
心と体を鍛えるパワースポット!
そうなんです、ここは修験道者が登った道、登ることで修行をし自分の体と心を清めていたのです。
「三徳山」は、昔は「美徳山」とも呼ばれており、自然の豊かな山であると共に、日本人の美徳の心を修行する場所でもあったようです。
日本でも唯一、体と心の修行ができるパワースポットは「三徳山投入堂」ではないかと思います。
世界遺産の登録申請もされており、もし登録されると沢山の人が訪れることになり、登ることも困難な状況になる可能性もあります。
気になっている人は、早めに訪れたほうが良いかもです。
ただ「投入堂」参拝登山は、危険性もありますので体力に自信のない方は、「三佛堂」参拝だけにしておきましょう!
登山せずとも下から見れる投入堂絶景ポイント
参拝されずに、直接登山できないが投入堂を見てみたい方は、東屋風に建てられた「三徳山遥拝所」から見ることができます。
遠くから参拝しましょう。
【投入堂遥拝所】
【投入堂遥拝所から道を挟んだ反対側】
【投入堂遥拝所から見た投入堂(中央の山に見えます)】
【投入堂遥拝所から見た投入堂(上の写真のズーム)】真中に見えます。
遠方から三徳山までの行き方チェック!
車
関西方面から:大阪吹田IC~中国自動車道:院庄IC~R179(約210分)
九州方面から:広島IC~中国道:落合JCT~米子自動車道:湯原IC~R313
(約200分)
関西方面から:中国道:佐用JCT~鳥取自動車道:鳥取西IC~山陰道(長瀬東)(約100分)
JR
東京から:新幹線~姫路(スーパーはくと)~JR倉吉=路線バス(約300分)
大阪から:特急スーパーはくと~JR倉吉=路線バス(約195分)
広島から:新幹線~姫路(スーパーはくと)~JR倉吉=路線バス(約195分)
バス
大阪・神戸:高速バス(日本交通)~三朝温泉(約200分)
広島から:高速バス(日の丸バス)~JR倉吉駅=路線バス(約235分)
飛行機
鳥取空港から:リムジンバス~JR倉吉駅=路線バス(約65分)
米子空港から:米子空港~JR米子駅~JR倉吉駅=路線バス(約90分)