「伊勢神宮のご利益って本当にあるの?」「伊勢神宮でどんな願い事が叶うのか知りた!」
そう思う方もいるのではないでしょうか。
伊勢神宮は、古来から多くの人々に信仰され、願い事の実現を願う人々の心を包み込んできました。
今記事では、伊勢神宮のご利益について詳しくまた、参拝方法・御祭神などを詳しくご紹介していきたいと思います。
伊勢神宮の正式名
一般的に「伊勢神宮」と呼ばれますが、正式名称は「神宮」です。
天照大御神が祀られる内宮と外宮を中心に、43の摂社と末社・所官社を含めた125の神社の総称です。
何故、伊勢神宮だけが「神宮」と呼ばれるのでしょうか?
それは、全国数ある神社の中でも中心をなす存在で、八百万の神々の最高神にあたる太陽神の「天照大御神」が祀られているからです。
2013年は、20年に一度にあたる「第62回式年遷宮」で、10月2日には御神体を新宮にお遷しする「遷御の儀」が執り行われ、125社の社殿を造り替え、全ての装束や神宝も新調されました。
神宮は参拝する順序が非常に重要!
神宮(伊勢神宮)では、参拝する順序が古くから決められていています。
伊勢神宮に参拝の前に「二見輿玉神社」の参拝
実は、伊勢神宮に参拝する前に、二見浦にある「二見輿玉神社」に立ち寄るのが古くからの習わしです。
二見輿玉神社は、夫婦岩で有名な神社で、「猿田彦大神」を祀っています。
猿田彦大神は、天照大神が天岩戸に隠れたときに、その場所を探し出した神様です。
二見輿玉神社では、夫婦岩の間にある興玉神石という霊石をお祀りしていますが、この霊石は海中に沈んでいるため、夫婦岩がその鳥居の役割を果たしています。
二見輿玉神社を参拝し、外宮の参拝、次に内宮を参拝する順序となります。
一般的に、内宮だけの参拝が多いのですが、これは「片まいり」と呼ばれやってはいけません。
また、それぞれ行われる行事についても外宮から内宮へと順に執り行われます。
外宮は、JR参宮線/近鉄山田線の伊勢市駅から歩いて5~10分で到着します。
参拝方法は、出雲大社は特別に二拝四拍手一拝ですが、伊勢神宮は普通の神社と同じように二拝二拍手一拝で行います。
伊勢参り中心で来られた方ならば、3~4時間程有れば外宮と内宮をじっくり参拝することができます。
余裕があるようなら、別宮へのお参りもおすすめします。
【正宮と別宮の主な宮社と祭神】
宮社 | 祭神 | 管理者 | ||
正宮 | 内宮 | 皇大神宮 | 天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ) | 三重県伊勢市宇治館町 |
外宮 | 豊受大神宮 | 豊受大御神(とようけのおおみかみ) | 三重県伊勢市豊川町 | |
別宮 | 内宮 | 荒祭宮 | 天照坐皇大御神荒御魂 (あまてらしますすめおおみかみのあらみたま) | 内宮境内 |
内宮 | 月讀宮 | 月讀尊(つきよみのみこと) | 三重県伊勢市中村町 | |
内宮 | 月讀荒御魂宮 | 月讀尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま) | 月讀宮境内 | |
内宮 | 伊佐奈岐宮 | 伊弉諾尊 (いざなぎのみこと) | 月讀宮境内 | |
内宮 | 伊佐奈弥宮 | 伊弉冉尊(いざなみのみこと) | 月讀宮境内 | |
内宮 | 瀧原宮 | 天照大御神御魂(あまてらすおおみかみのみたま) | 三重県度会郡大紀町滝原 | |
内宮 | 瀧原竝宮 | 天照大御神御魂(あまてらすおおみかみのみたま) | 瀧原宮境内 | |
内宮 | 伊雑宮 | 天照大御神御魂(あまてらすおおみかみのみたま) | 三重県志摩市磯部町上之郷 | |
内宮 | 風日祈宮 | 級長津彦命(しなつひこのみこと) 級長戸辺命(しなとべのみこと) | 内宮境内 | |
内宮 | 倭姫宮 | 倭姫命(やまとひめのみこと) | 三重県伊勢市楠部町 | |
外宮 | 多賀宮 | 豊受大御神荒魂(とようけのおおみかみのあらみたま) | 外宮境内 | |
外宮 | 土宮 | 大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ) | 外宮境内 | |
外宮 | 月夜見宮 | 月夜見尊(つきよみのみこと) | 三重県伊勢市宮後 | |
外宮 | 風宮 | 級長津彦命(しなつひこのみこと) 級長戸辺命(しなとべのみこと) | 外宮境内 |
内宮の御祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)ですが、神職が神前にて名を唱えるときは天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)と言われます。
伊勢神宮のご利益とは?パワースポットで願いを叶える
伊勢神宮にお参りすることで得られるご利益とは?
内宮ご利益
伊勢神宮には,内宮と外宮の二つの神社があります。
内宮では,天照大神が祀られており,太陽や生命の象徴として崇められています。
内宮にお参りすることで,国家や家庭の安泰,健康や長寿,商売繁盛などのご利益があると言われています。
また,内宮には,五十鈴川が流れており,その水は清浄で癒しの力があるとされています。五十鈴川で手を清めることで,心身を浄化することができます。
外宮のご利益
外宮では,豊受大神が祀られており,食物や産業,芸能などの豊かさを司る神様です。
外宮にお参りすることで,豊穣や繁栄,芸能上達などのご利益があると言われています。
また,外宮には,荒ぶる龍神が鎮まったという伝説があります。
その龍神は,今でも外宮の森に住んでいるとされており,その気を感じることができます。
伊勢神宮の参拝には、このようなお願いにご利益を発揮します。
☆家内安全
☆夫婦円満
☆健康長寿
☆産業発展
☆商売繁盛
☆仕事
☆転職
☆芸能上達
☆新しく何かを始める時
伊勢神宮で特にパワーを感じる場所とは?
内宮の正殿
伊勢神宮には,パワーを感じる場所がたくさんあります。
その中でも特に有名なのは,内宮の正殿です。
正殿は,天照大神が鎮座する場所であり,最も尊い場所です。
正殿に近づくにつれて,空気が清々しくなり,心が落ち着きます。
正殿では,目に見えない壁に阻まれて中を見ることはできませんが,その分想像力が働きます。
正殿から天照大神に願い事をすることで,強いパワーを受けることができます。
外宮の御砂場
もう一つのパワースポットは,外宮の御砂場です。
御砂場は,豊受大神が降臨する場所であり,神聖な場所です。
御砂場には,白い砂が敷き詰められており,その砂は神様のご加護を表しています。
御砂場では,足元に注意しながら歩くことで,心を整えることができます。 御砂場から豊受大神に願い事をすることで,豊かなパワーを受けることができます。
参拝先と所要時間
①JR参宮線/近鉄山田線の伊勢市駅を降りて外宮まで(約10分)
②外宮の主祭神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りする、豊受大神宮を参拝。(約40分)
出典:http://www.ise-kanko.jp/index.php
第一鳥居をくぐると外宮の森が広がり、衣食住の守り神である聖域を歩けば、生命の有難みを実感してしまう。
正宮に向かう参道の途中に、御祈祷・御神札(おふだ)・御守印などを授かる外宮神楽殿などがあります。
日別朝夕大御饌祭
外宮でのみ、毎日朝夕の2度執り行われる「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)」に向かう、清らかな正装に身を包んだ神職を見ることもできます。
出典:http://www.isejingu.or.jp/
③バスに乗車、内宮へ(約20分)
④太陽を神格化した、天照大御神(あまてらすおおみかみ) をお祀りしている内宮へと進みお参りします。(約1時間)
出典:http://www.ise-kanko.jp/index.php
宇治橋を渡れば、内宮の神域へと近ずいていきます。
内宮神楽殿、宇治橋から正宮に至る参道の中間地点、左側にあります。
御神札・御守・御神号軸をはじめ、御祈祷などを授かります。
<伊勢神宮 内宮を動画で見てみよう!>
正宮では個人的なお願い事をお祈りするのは厳禁!
最高神が祀られる外宮や内宮である正宮では、個人的な願い事をしてはいけません!
参拝に来たことや世界の平和や国の発展など大きな願い事にしてください。
そして大きな願い事は、今生きるあなたにもいずれは返ってくる願いになります。
どうしても個人的な願いをお願いしたい場合は、正宮をお参りした後に、外宮の荒魂を祀られた別宮の多賀宮・内宮の荒魂を祀られた別宮の荒祭宮でお願いを聞いてもらいましょう。
特に、企業や転職など何か新しく始めようとする節目の時に参拝すると大きなパワーをいただくことができます。
参道の中央は神の歩く道
参道は、神の通る道なので中央を歩いてはいけません。
外宮は左側を歩き、内宮は右側を歩きます。
伊勢参りに、お賽銭の用意は必要はありません
正殿前には、「お賽銭箱」はありません。
そもそも伊勢神宮は、昔より「私幣禁断」で天皇以外のお供え物は禁止になっています。
本来は、一般庶民が参拝できるところではないと言うことです。
その為、外宮、内宮共に「お賽銭箱」が無いのです。
寄っておきたい猿田彦神社!成功に導くパワースポット
出典:http://ameblo.jp/sarutahiko-210/
伊勢参りに訪れたら、内宮近くにある「猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)」もぜひ行っておきたい人気のパワースポットです。
猿田彦大神と、その子孫の大田命を祭神とするこの神社は、
●開業
●開運
●方位除
●家業繁栄
●交通安全
●病気平癒
などの御利益がいただけます。
特に、天孫降臨を啓行(みちひらき)され、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を高千穂に御案内したことで、「みちひらきの大神」と呼ばれる。その後、天宇受賣命と共に伊勢の五十鈴川の地から全国の開拓をおこないました。
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の道案内や全国の開拓をしたということから、交通安全や方位除・開業・地祭・土地開発など物事を始める際の道しるべになる神社として全国から信仰されています。
芸能人の参拝が多い!猿田彦大神の妻の「佐留女神社(さるめじんじゃ)」神社
出典:http://seven-rainbow.at.webry.info/
境内に入ると、何となく女性の神社を創造させる赤い字ののぼりが立つ、天宇受賣命(あめのうずめのみこと)をご祭神とする猿田彦大神の妻の「佐留女神社(さるめじんじゃ)」があります。
神楽を舞うことから、「芸能の神」とされ多くの芸能人やミュージシャンの参拝が後を絶ちません。
手を置けば金運の御利益も!方位石の古殿地(こでんち)
出典:http://05189253by-sayaka.at.webry.info/
境内には、古殿地(こでんち)という方角に24の文字を刻んだ方位石もあり、それぞれの文字に手を合わせると金運・仕事運・家庭運・仕事運の御利益があると言います。
出典:http://www.sarutahikojinja.or.jp/
猿田彦神社も見所満載ですので、伊勢参りには時間をゆったりとった参拝をされると良いですね。
<猿田彦神社を動画で見てみよ!>
<まとめ>
式年遷宮の翌年は、「おかげ年」と言い今回は2014年でした。
この時期の参拝は、遷宮で若返った新宮から新しい力が宿っているので、良いことを引き寄せる強力なパワーが貰えます。
八百万の神々の頂点に君臨する最高神、天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)が祀られる伊勢神宮は、日本において最高の御利益をいただけるパワースポットであるのは間違いないことです。
そして天照坐皇大御神は、天皇家の始祖となるため神の血を引き継ぐ最も神様に近い存在が皇族です。
神武天皇から始まった天皇制度は、伊勢神宮など神社に大きな関わりがあるので大きな祭には宮内庁から勅使が派遣されます。
日本国の象徴である天皇の始祖がおられる神宮に訪れれば、神に抱かれる気持ちの良い感覚が味わうことができ、自然に目や耳を傾け木漏れ日や鳥のささやきなど体全体で感じてみてください。
そうすれば、自分の悩みの小ささを知り、心地よささえ感じてきます。
そして、深く呼吸すれば明日に向かう活力となって、自然と幸運を呼ぶエネルギーとなるはずです。