鳥取県東伯郡の赤崎沿岸には、「鳴り石の浜」や「波しぐれ三度笠」など癒しのパワースポットが在り、日本海を望めば海は青く遥か遠くの水平線がどこまでも続き、雄大で美しい風景を見ることができます。
今回、赤崎海岸沿いを数キロ歩きながら海の景色を堪能することにしました。
その途中、「鳴り石の浜」と「波しぐれ三度笠」の中間あたりの港にて、猫ちゃんと意外な場所で遭遇することとなったのでご紹介します。
港の漁船係留場の前に小さな鳥居を発見!
港の漁船係留場のすぐ目の前に、小さな鳥居(上記写真の右側)が見えました。
港の目の前ということで興味がそそられ、いつものように参拝でもと思い行ってみることにしました。
鳥居から約5m先のお社の上にいたものは?
古びた建物の横に、ひっそりと参道と木の鳥居があり奥には祠(ほこら)が見えます。
漁の安全祈願に造られたお社だと思います。
祠とは
神を祀った小さなお社
鳥居をくぐろうと近づいてみると奥にある祠の上に何かがいます。
ん~何だ?
おっとビックリ!近づいてよく見れば、祠の上にいるのは猫です。
虎猫のようです!種類はキジの雌に色や柄が似ているので雉猫(キジネコ)です。
昼寝中なのかと思いきやこのトラ猫ちゃん、私が来るのをしっかり見ているではないですか。
祠まで近づいてもトラ猫ちゃん逃げる様子がありません。
取り合えず参拝をしてこの場を去りましたが、歩きながらあのトラ猫ちゃんこの祠の守り主じゃないのと勝手に思ってしまいました。
思いもよらぬ猫ちゃんの出現で、ちょっとビックリでしたが何か癒された感じです。
お社の裏手にはまれにみる大型のお地蔵様が鎮座
祠の裏手横側には、高さ4.3mとまれにみる大きさのお地蔵様が右手に錫杖(しゃくじょう)を持ち左手に宝珠(ほうじゅ)持って鎮座していました。
通常はお地蔵さまと言いますが、正式には「地蔵菩薩」で仏教での信仰の対象で人々の苦悩を救ってくれる有難い神様です。
お地蔵さまは「河原地蔵尊」といい、化粧川河口が現在より広く河原になっていたところに造られたのでこの名前になっと云われています。
河原地蔵尊は、廻国供養物として延享四年(1747年)に建立されています。
廻国供養物とは、諸国霊場詣(札所巡り・廻国納経)の巡礼中に、病などの為に不帰の人となった行者を供養する為に立てられたものです。
数日後にもう一度行ってみた!
祠のトラ猫ちゃんが気になっていたので、数日後もう一度行ってみました。
まさかいないでしょうと思っていましたが!
あれあれ、ちゃんと今日も同じ所にいました。
先日と違い背を向けていましたが、間違いなくあのトラ猫ちゃんです。
このトラ猫ちゃんは、やはりこの祠を守る守り主なんですね。