「聖神社(ひじりじんじゃ)」は、埼玉県秩父市黒谷の和銅山山麓に鎮座し、和同開珎のモニュメントが拝殿横に置かれたユニークな神社です。
日本初の流通通貨の和同開珎(わどうかいちん)発祥の地として有名となり、地元では「銭神様」と呼ばれ、近年ではテレビで取り上げられたこともあり、金運上昇や宝くじ祈願・ビジネス開運を願って多くの人々が訪れるパワースポットとなっています。
ここから約600m(歩いて約15分)程先に、大きな和同開珎のモニュメントのある「和銅露天掘り跡」に行って、持ち金全部を川で洗い、その後に本殿へ参拝するのが良いとされ、スピリチュアルで最大のご利益を得る方法でもあります。
そんな、今人気の金運UPスポット「聖神社」をご紹介致します。
自然銅を主神として祀ったことが「聖神社」の始まり
慶雲5年(708年)に、武蔵国秩父郡から自然銅(ニキアカガネ)が発見され、第43代元明天皇へ献上すると喜んだ天皇は元号を「和銅」と改め、鋳造により日本初の流通通貨「和同開珎」が誕生しました。
そして、この神社の始まりは自然銅の発見を記念して、祝山(はうりやま)に神のよりしろとして神籬(ひもろぎ)を建て自然銅を主神として祀ったことからで、創建は和銅元年の二月十三日です。
また、自然銅の発見地はこの神社の周辺であると伝わっています。
その後、自然銅を神体とし、今の主祭神が合祀されました。
聖神社の五神
主祭神名 | 神格 | ご利益 |
---|---|---|
金山彦命(カナヤマヒコノミコト) | 鉱山・鉱物の神 | 金運 商売繁盛 |
国常立尊(クニノトコタチノミコト) | 国土形成根源の神 | 開運招福 国土安泰 |
大日孁貴尊(オオヒルメノムチノミコト:天照大神) | 太陽神 | 子孫繁栄 国土安泰 |
神日本磐余彦命(カンヤマトイワレヒコノミコト:神武天皇) | 軍神・農業神 | 開運将来 延命長寿 |
元明金命(ゲンメイカガミノノミコト:元明天皇) | 女性天皇 | 金運招福 仕事運 |
「聖神社」のご利益スポット!境内と本殿参拝
「聖神社」の場所と駐車場
「聖神社」は、秩父鉄道の「和銅黒谷駅」を下車後5~6分歩いた所にあります。
車で東京方面からですと国道299号線を秩父方面に進み、上野交差点を右折し国道140号線に入り約15分です。
神社下には約10台ほどの無料駐車場があります。
2つの階段を上がれば境内
境内までは、若干急な階段となっていますが距離はさほどないので苦労はしないと思います。
一段目の階段を上れば鳥居があり、二段目の階段までは平坦な参道になっています。
二段目の階段の右手前に手水舎があり、ここでお清めして本殿へ向かいます。
拝殿横の和同開珎のモニュメントが目を引く
二段目の階段を上れば境内となり、そんなに広さはなくこじんまりとしていますが、神社特有の静けさと清い空気感があり赤朱色の拝殿と横に飾られた大きな和同開珎のモニュメントが目を引きます。
「聖神社」の本殿・拝殿は、昭和38年(1963)に秩父市中町の「今宮神社」本殿から移築したもので、旧本殿は本殿左脇に鎮座する「和銅出雲神社」となり大国主命を祀っています。
「聖神社」の聖とは、「この上なく耳聡く口すべらかな」(何を言ってもそのことをよく理解してくれ、人の心に染み入る言葉をかけてくれる神)の意味が込められているようです。
4月13日には、春季例大祭が行われ「黒谷の雨乞ササラ」と呼ばれている獅子舞が、大祭後に奉納されます。
御朱印やお守りの頂き方が特徴的
この神社の特徴的なのは、拝殿に並べられた御朱印やお守り等です。
普通は、社務所で授かる御朱印(300円)やお守りですが、料金箱に初穂料を入れていただくセルフサービス形式となっています。
御朱印帳や絵馬・お守り・開運グッズのほとんどに、黄色やゴールドが使われていて金運を予感させる。
現本殿は「今宮神社」から移築されたもの
「今宮神社」から移築された現本殿は、宝永6~7年(1709~1710)の江戸中期に建立されたもので、一間社流造銅板葺の本殿と入母屋造銅板葺の拝殿からなっており、彫刻に桃山期の遺風を残す。
江戸中期の優れた建物として、昭和40年(1965)に秩父市有形文化財(建造物)となっています。
横から見ると和同開珎のモニュメントは意外と薄い。
「和銅出雲神社」は縁結びのパワースポット!
本殿左側には、旧本殿の「和銅出雲神社」が見えます。
一間社流造銅板葺造りの「和銅出雲神社」は、昭和39年に旧本殿を移築したもので大国主命(おおくにぬしのみこと)が祀られています。
大国主命は、縁結びの神として全国の神社に祀られており、代表的な神社が島根県の「出雲大社」です。
別名が大国さんですから、縁結びの他に商売繁盛や五穀豊穣・子宝・夫婦和合などのご利益が授かるパワースポットでもあります。
本殿の金運参拝と共に、縁を結ぶもの全てにご利益がありますので必ずお参りしておきましょう。
金運であれば、より金運縁を上昇させてくれるはずです。
11月3日の「和銅出雲神社」の例祭にも、「黒谷の雨乞ササラ」の獅子舞が奉納されます。
宝くじ・ロトの高額当選者多数!感謝の言葉がズラリ!
本殿左横には、宝くじやナンバーズ・ロトなどで当選した方々が、お礼参りに来た際の感謝の言葉がずらりと並んでいます。
目を引くのがサマージャンボの一等2,000万円です!
他にも、ロト6で2回目当選で632,300円や競馬で的中率が上がったなど多数の当選者がでています。
ざっと見て70件ほどはあるでしょうか、これもご利益のおかげなんでしょうね。
足を運んでお願いをすれば、神様も「わざわざ遠い所まで来てくれたからお願いを聞いてやろう」とご利益を授けたのでしょう。
今、金運に恵まれないなぁと思っている人は、参拝に訪れて見る価値があるパワースポットのようです。
御神木に手を触れ開運パワーをあやかる!(境内)
境内には、2本の杉の木が仲の良い夫婦のように寄り添いそびえ立つ御神木があります。
御神木に手を触れパワーをいただきましょう!
金運上昇はもとより、夫婦円満・夫婦和合・子宝などのご利益が授かります。
和銅鉱物館に祀られる「聖神社」の御神宝
「和銅出雲神社」の前側に「和銅鉱物館」があり、ここには自然銅と共に世界の和銅に関連する350点もの鉱石類が展示されています。
また、秩父市内の小学校から出土した和同時代の遺物である「蕨手刀(わらびてのとう):柄頭が蕨の曲がり形に似た刀」も展示されています。
「和銅鉱物館」には、「聖神社」の御神宝として「和同開珎」と創建当時に採掘された13個の和銅石の内、大小2個と鎮座祭に元明天皇より賜った「銅製の蜈蚣(ムカデ)」雌雄一対が祀られています。
蜈蚣は百足と書かれ、文武百官を遣わすところ百足に代えて参列したとの意味が含まれており、銅の採掘穴を百足穴と呼ぶことや、鉱業も長く栄えることでお金も潤うなどに由来するともいわれます。
和銅遺跡にある巨大な和同開珎のモニュメント!
「和銅採掘露天掘跡」へは、「聖神社」の階段を下り左手に向かいます。
途中3ヶ所に指導標があり、目的地までは歩いて約15分程です。
指導標とのぼり旗が見えたら、ここを下り「露天掘跡」までは約200mです。
緑溢れる森を森林浴と自然の爽やかの空気を味わいつつ、少し歩けば「露天掘跡」が見えてきます。
ここには、和同開珎発祥の証しとして高さ5メートルもある「和同開珎」を模したモニュメントが建てられています。
和同開珎の円は「天」をあらわし、四角が「地」をあらわしていて、人々が集まり仲良く暮らす良い国となるよう記念して造られたそうです。
写真ではわかり難いですが、かなり大きなものです。
モニュメントの横に流れる小川は、銅洗堀(ドウセンボリ)と言われ、ここで持ち金を全部洗って「聖神社」の賽銭にしたり、宝くじやロト・馬券などを購入すると良く当ると言われています。
なので、先にこの「露天掘跡」を訪れ、「聖神社」への参拝が最もご利益をいただける順路となります。
通販でも買える開運グッズ
開運グッズは、拝殿で授与できますが通販でも購入可能です。
「聖神社」の開運グッズを取り扱っているのが、神社より1.5km程離れた場所にある栗助本店です。
「栗助」は、秩父の和菓子や洋菓子を作るお土産やさんです。
このお店の代表的なお菓子が栗助で、甘さ控えめの白餡と栗一粒のお饅頭です。
開運グッズは、店舗でも購入できますし通販も行っています。
詳しくは、栗助公式ホームページへ⇒秩父菓子処栗助
まとめ
秩父・「聖神社」は、テレビで紹介されてから連日賑わいを見せる金運神社です。
境内はこじんまりとしていますが、拝殿横には70近くもお礼の言葉が並ぶようにご利益は高いようです。
森林浴を浴び自然に触れながら「和銅遺跡」の見学、そして金運上昇を願い「聖神社」の参拝と二つの楽しみ方が出来るスポットです!
ドライブをかねて、ご家族で訪れて見ても良いと思います。
秩父「聖神社」の詳細情報
【聖神社:和銅遺跡】
所在地 | <聖神社>〒368-0001 埼玉県秩父市黒谷2191 TEL : 0494-23-5631 (秩父市和銅保勝会) <和銅遺跡>〒368-0001 埼玉県秩父市黒谷1918 0494-23-5631 (秩父市和銅保勝会) 公式ホームページ⇒http://www.wadoh.co.jp/wado1300/index.htm |
参拝時間 | 参拝は時間自由 |
アクセス | 電車:JR東京駅(上越新幹線or高崎線)~熊谷駅乗換 マイカー:東京方面から(関越自動車道)~花園ICで降り |
お宿情報 | >>秩父・聖神社の周辺宿はこちら【楽天旅ノート】 |
周辺観光地 | 三峰神社・秩父神社・長瀞渓谷・橋立鍾乳洞・丸神の滝 |