幸せを呼ぶ龍の彫刻があると言われる、鳥取県琴浦町赤崎にある神崎神社に行ってみました。
千葉県にも同じ名前の有名な神社が有りますが、千葉は「こうざきじんじゃ」と読み、鳥取は「かんざきじんじゃ」と読みます。
この神社は「赤碕の荒神さん」とも呼ばれ、鳥取県の中部に位置し日本海に面した海岸沿いにあり、国道9号線からは、そのまま神社まで入っていけますが、海岸側からは急な坂を上って行くことになります。
直接、神社境内まで車で入れるので便利です。
本殿を始め拝殿には 目を引く彫刻があふれている
神崎神社は、本殿と本殿拝殿の彫刻共に鳥取県の指定保護文化財で、県民の建物100選にも選ばれています。
御祭神は、素戔鳴命(スサノオノミコト)
本殿は、嘉永6年(1853年)に鳥取藩のお抱え宮大工だった小倉園三郎によって壮健され、拝殿は、明治12年(1879年)に小倉園三郎の孫にあたる、平次郎が建立してたとされます。
本殿は、通称八ッ棟造りと言う手法で総欅で作られており、屋根は檜皮葺で重厚感がある立派な作りです。
本殿拝殿には、何箇所にも彫刻が施されていますが、特に目を引くのが拝殿の天井に刀法で彫られた横5.4m×縦4.5m大きな龍です。
龍が持つ玉は「幸せの玉」と呼ばれ、玉の真下に立つと幸せになれるというご利益があり、家内安全や海上安全・牛馬の守護神ですが、縁結びや子宝などでのパワースポットにもなっています。
パワースポットされる龍の持つ玉へ!参拝
境内
境内は樹木に囲まれていて、それまでとは違う空気感を感じます。
冷んやりとした、清らかな空気の流れの中にいるような新鮮な感覚です。
行ったときは、本殿の桧皮葺(ひわだぶき)屋根など保存修理中で、仮殿となっていました。
拝殿前には、牛や守護獣の像が鎮座します。
拝殿
拝殿正面です。
注連縄の上を良く見ると浦島や乙姫・竜宮城の彫刻がなされています。
正面に竜宮城と左の向拝柱には唐獅子と牡丹が彫られています。
真ん中に、乙姫様です。
亀に乗った浦島太郎と右側の向拝柱には唐獅子と牡丹が施されています。
拝殿の扉にある彫刻。
左側は、武内宿禰(たけしうちのすくね)が神功皇后の子(後の応神天皇)を抱いています。
武内宿禰は、5代の各天皇に仕えたという伝説上の忠臣で、気比神宮(福井県)宇倍神社(鳥取県)高良大社(福岡県)など各地の神社で祀られています。
右側は、神功皇后(じんぐうこうごう)で第14代天皇・仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)の皇后です。
応神天皇の母で、聖母(しょうも)とも呼ばれる。
拝殿向拝天井に刀法で彫られた豪快な龍。
龍の三つの指で握られた玉は「幸せの玉」と呼ばれ、子宝や縁結び、家内安全など幸せを願って玉の真下に立つとご利益があるとされるパワースポット。
天井いっぱいに細かく丁寧に彫られた龍の彫刻は、大きさと迫力で圧倒される。
本殿の裏には、他にもお社が沢山あってビックリ
牛の像が多くあるので、もしかしたらと思っていたらやはりありました。
菅原道真(すがわら の みちざね)公のお社が祀られています。
菅原道真公は、全国天満宮の総本社とされる太宰府天満宮(福岡)の主祭人で、「学問の神」です。
牛との関係性が深く、死去日が丑の日だっととか、死去後の遺骸を葬送の牛車が門前で動かなくなったため、その寺に埋葬されたなど色々な言い伝えがあります。(寺は、後の太宰府天満宮)
境内には、その他にも稲荷神社や恵比寿神社もあって、こちらの神崎神社だけで多様な御利益がいただけます。
荒神・稲荷神社<祭神:倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)>
農耕・殖産・商業の神
恵比須神社<祭神:事代主命恵比寿神(ことしろぬしのみことえびすがみ)>
漁業・市の神・商売の神・七福神の一人。
牛達の像が3体並んで、出迎えてくれます。
<琴浦町:三宝荒神・神崎神社の動画>
136年振りに、龍の目が黄金に輝く
私がお参りした時は、まだ本殿の屋根檜皮葺替など作業の真っ只中でしたが、修理・整備も無事終わり平成27年10月25日に本殿修理竣工奉祝祭が執り行われたようです。
その際、明治12年(1879年)に拝殿が建立されて以来、龍の目玉の色が復元され金色の目玉が入りました。
ただでさえ迫力ある龍が、一段と凄みを増し、あらゆる願いを聴いてくれるのではないかと思うぐらいです。
まるでアニメのドラゴンボールに出てくる、龍神(シェンロン)のように!
修復工事が終わり、大注連縄も新調されてパワーアップした、琴浦町の神崎神社に一度訪れて見て下さい。
隠れたパワースポットとしてあなたの願いを「幸せの玉」が叶えてくれるかも知れません。
神崎神社の詳細情報
【神崎神社】
住所:〒689-2501 鳥取県東伯郡琴浦町赤碕210
電話・FAX:0858-55-0598
公式ホームページ:http://kanzakijinjya.com/