和歌山県和歌山市「寺町通り」の無量光寺境内に、首から上だけの願いなら何でも叶うと言われる首大仏様が鎮座しています。
ここ「寺町通り」には、多くの寺院が立ち並んでいますが、中でも無量光寺の「首大仏」様が有名です。
2代目となる「無量光寺の首大仏(むりょうこうじのおぼとけ)」は、約3mの首から頭部のみの大仏で盧舎那仏の銅像です。
首から上の大仏ですので、受験に関する合格や頭痛持ち・首や頭の病気などの病気平癒にもご利益があるため、沢山の人がお願いに訪れている人気の寺院です。
無量光寺の首大仏様は全身の座像なら約13mと鎌倉大仏よりも高い
元々は、江戸時代に大福寺に建立された丈六佛(じょうろくぶつ)で、初代は高さ約5mの坐像でしたが天保6年(1835年)に火災で焼失後、2代目として初代の青銅を使って天保11年7月24日(1840年)に同寺に再興されました。
しかし、2代目の大仏さまは全身像ではなく約3mの首から頭部だけの大仏さまでした。
首から上だけの理由として、全身の仏像を製作する予定であったが、途中(首まで)で地震に遭いお寺側が費用を捻出することが困難になったためのようです。
もし、全身の座像が出来ていれば像高は約13mとなり、鎌倉大仏の11.39m(台座無)よりも高い大仏となります。
また、この首大仏のモデルになっているのが鎌倉大仏であるというのも興味深い。
鎌倉大仏様とお顔を比べてみると!
<鎌倉大仏様>
確かに似ている?ていうことはないですね。
きりっとした鎌倉大仏様に比べると少々ユーモラスな感はありますが、これも首大仏様の特徴でしょう。
元々は大福寺にあった首大仏
「無量光寺」は浄土宗のお寺で、阿弥陀如来が本尊です。
文政12年(1829年)に、紀州藩10代藩主徳川治宝が日高郡出身の大行者徳本上人の功徳を讃えて建立された。
和歌山西国三十三箇所の八番目の礼所でもあり、明治19年に本堂は焼失、現在の本堂は傳法院から移築されたもの。
元々、大福寺にあった首だけの大仏が現在「無量光寺」にあるのは、安政元年(1854年)に発生した安政大地震によって大福寺が倒壊し維持することができなくなり、明治41年(1908年)廃寺に至ったため、首大仏様を本山である「無量光寺」に移されたためです。
無量光寺の首大仏様を動画で見てみましょう!
無量光寺「首大仏」の詳細情報
【無量光寺】
〒640-8137 和歌山県和歌山市吹上5-1-35
TEL:073-423-5738
拝観時間: 7時~16時30分(無休)
拝観料:無料
【アクセス】
マイカー:阪和自動車道和歌山ICを降りて約11分(駐車場20台無料)
列車:JR和歌山駅下車和歌山バス紀三井寺行15分
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<無量光寺の首大仏周辺マップ>